日曜日, 7月 30, 2006

作文教育

?認識の力と表現の力を育てることが国語科教育の目的
言葉でもって、物事の本質を認識して表現する力を育てることが国語科の目的。

物事をただ認識するのでなく本質を認識する。物事とは人間や人間を取り巻く世界です。別な言葉でいえば人間を含めた社会、歴史、自然です。それらの物事の本質を分かる力、すなわち認識する力を育てる。それから、同時に言葉でもって、ものごとの本質を表現する力を育てるということです。認識と表現の間には非常に密接なかかわりがあります。言葉でもって物事の本質を認識する力、認識したことを言葉でもって表現する力を育てることが目的である。
文学教育  形象としてのことばの力
言語教育  論理としてのことばの力
作文教育  生活としての言葉の力

? 子どもに学ぶ
子供の心を知り、成長過程をつかみ、そこからこの子たちに何を励まし、引き出してやればよいかと、教師としての道筋を探ることにつながあるものでなくてはならない。

? 子どもをつかむ
毎日の子供たちの動きを、しっかりと私たちと心に刻み込むように努めること。
教師が子供たちをつかむこと、そのまま、子供同士がお互いに仲間の心を暖かくつつんでいくことを目指すことにつながらなくてはならない。みんなで学びあうことから始めなくてはならない。本当に知ることが、深い理解と強いきずなでつなぎあうことのになる。
この子が、こんな素晴らしい力を持っていたんだと感心させられることがある。
1行1行、ひとつの単語の選択の仕方、文体などに心を配って読まなくてはならない。子供の稚拙な表現や言葉遣いの中に、子供の姿がかくれていることがあるからである。

せんせい あのね
あかいわあゆみ
こないだ どいつむら
いったんだよ。
どいつ だと おもったら ゆうえんちだったよ。
こうえんも あったよ。

 せんせいあのね
    こじま えいし
うちの パパ めだかをね いっぱい そだててるんだ。
かわいんだよ。
えびも いっぱい かってるんだよ。
すごく かわいんだよ。
こんど うちに きてみる。

 せんせい あのね
     しまだ りょうた
おばちゃんと とりに いったよ。
たけのこを とりに いったよ。
なんか おおきかったよ。

 せんせい あのね
あかいわあゆみ
こないだね
おばあちゃんち いったらね
いぬの ゆうが とびでたよ。
びっくり
ひざに ゆうが のったよ。

 せんせい あのね
     にしかわ だいすけ
こないだね こくわがたの めすを みつけました。
いまそだてています。
あんまり げんきが ないので しんぱいだな。
なんでかなあ。
せんせい あのね
きのした りゅうじ
おばあちゃんちに いったらね
にじが でてたよ。
おおきな にじでした。
すごうい。

せんせい あのね
    つちだ りな
やご 2ひき いきてたけど
いっぴき しんじゃって かわいそうだったよ。
だけど いっぴき いきているのが 
ひとりで かわいそうだよ。

せんせい あのね
       てらやま しょう
プール たのしかったよ。
かたつむりを みたよ。
みんなと およいだよ。
ズッキーニカレーおいしかったよ。
がっこう たのしいな。

  せんせい あのね
      こうご しょうた
プールで ちょっとしか およげなかったけど
きょう プールに はいったら
ながく およげたよ。
うれしく なっちゃったよ。
しょうたより。

せんせい あのね
こじま えいし
うちにね ももという いぬが いたんだ。
でも なんようびか わすれたけど 
にげちゃったんだ。
すごく さがしました。
でも いませんでした。
すごく かなしいです。
すごく かわいかったんだ。

せんせい あのね
てらしま はると
みんな はやく およげて いいな。

  せんせい あのね
     ざま だいち
ズッキーニ おいしかったよ。
じぶんたちで つくったほうが おいしかったよ。
せんせい あのね ズッキーニと ともだちに なれました。

木曜日, 7月 27, 2006

千葉大現代教職論

7月24日(月)千葉大学「現代教職論」4:10?5:40
2207教室 (教育学部2号館2F7番教室)165名
千葉市立犢橋小学校 教諭 日野正生
「教師は魂の技師である」
?ものごとへの関わり方を育てる作文教育
こどもたちはランドセルの中に生活をいっぱい詰め込んで学校にやってくる
子どもを固有名詞で捉えることから。
1年生の作品より 
ゆうゆちゃん
ふかまち ももこ
せんせい あのね
おかあさんの おなかから あかちゃんが うまれてきたよ。ちいさかったよ。
つめが ちいさかったよ。かわいかったよ。 もう おっぱいも みるくも のみました。
わたしが みるくを なましたら のみました。なまえは ゆずきちゃん です。
わたしは 「ゆうゆ」ってよんで います。
せんせい あのね
あかいわあゆみ
こないだ どいつむら
いったんだよ。
どいつ だと おもったら ゆうえんちだったよ。
こうえんも あったよ。
 せんせいあのね
       こじま えいし
うちの パパ めだかをね いっぱい そだててるんだ。かわいんだよ。
えびも いっぱい かってるんだよ。すごく かわいんだよ。こんど うちに きてみる。

1年 こいしかわ りょう
せんせいあの
ぼくわ べんきょうちゅう ねこが しんぱいで ねこが られておもいまはこに いれて だんちの したに おいてあります
1年 鈴木たけひろ
せんせい あのね
おかあさんが かえってこなくて、さみしかったんだよ。
はやく かえって くるように いのったんだよ。
1年 鈴たけひろ
せんせい あのね
かあさんが ふとんに いっしょに ねてれたんねぼうしちゃっだ。
きもちった
1年 はにゅうわかば
かあさん わたあめや なりました
ほわほわ でてます
なんだか くもが わりばしに くっついたたい
1年 小野みゆ
せんせいあ
きのう おかあさん おてつだい
きな きゅうり きりました
んだか なわとびみたな きゅうりでした
1年 川ちこ
きょう、あさ 学 くるマワリ さいていました
ようくみると ッと てを ひらいたみたいだったよ。
1年 山
わたしがねたら、かあさん きて 
「ねた。」
 まいにち ききますわたしが
「ねたよ。

「ど
かあさん きて くすぐりすぐった ケラケラ わらってまいますねえちゃん ケラケラ わらいますぐる おわわる わたしはねます。
ねつ
1年 飯森じゅん
きょう がっこうから かえったとき だるいので、たいおんけいを はかったら 8ど2ぶでした。おかあさんは
「ねなさい。」
と、いいました。おかあさんは しんぱいして、ぼくの かおを みました。

木のぼり
1年 やまき たかこ
あきらくんから 木のぼりを おしえて もらいました。
あきらくんの いうとおりに のぼりました。
なかなか のぼれないので あきらくんが
「がんばれ がんばれ。」
と、いいました。そして やっと のぼれました。
のぼったところに すわって そらを みました。
木の あいだから きれいな そらが みえました。

子どもたちから元気をもらい、温かさをもらって、今の私がいます。
?引きつけるテクニーク。
「大きな歌」「でんでんむし」「おちたおちた」「各種じゃんけんゲーム」「伝言ゲーム」「サイモンセーズ」
まず教師がやりたがり屋 しりたがり屋 聞きたがり屋になっていく必要がある。
まず子どもの心を開く実践をたくさん用意する必要がある。

?まず子どもの心を開く実践をたくさん用意する必要がある
・ 「和太鼓」(実演と経験)「こま道場」(実演と経験)
・ 「おてだま道場」(実演と経験)「てつぼう道場」
・ 民舞・歌
和太鼓を通して子どもを育てる。 成功観 自信につながる

?地域に飛び出し、地域の人との交流を深める実践
地域の人々といっしょにミュージカルづくり「泉姫の贈り物」(ビデオ)
  木漏れ日の里のみなさんとの交流
  御成街道の話を聞く
  地域の匠から学ぶ「木の学習」「竹の学習」
子供たちとカブトムシを取りに行きます。
子供たちと竹とんぼを作ります。
子どもたちは物事に働きかけることによって育ちます。
教師と言う仕事は自分がやっていることがだいたい現場に持ち込めます。
手遊び、ゲーム指導
?「もの」と「人」を持ち込む授業
  野菜作りの学習は農家の方に来ていただいて「人をもちこむ授業」
  北海道の漁業の学習は北海道からスケトウダラを購入して「ものを持ち込む授業」